これまで約2000社以上の企業を訪問し、取材をしてきた。業種や業界を問わず「何屋か?」「何をしているのか?」はだいたい把握できる自負していたのだけれど、今回訪問した製作所の株式会社プラスワンは、これまで取材した中でもトップクラスに入る、特殊で独特の会社だった。

実は「何でも創れる屋」。
寝屋川市にある同社の工場を訪問。すると「うちの会社、何でも屋なんですよ」と、所龍男工場長が暖かく出迎えてくれた。事前に「工業製品などを中心にプラスチック樹脂・金属・ゴムなどの素材で1個から、オーダーメイドで多彩なものを受注・製作している会社です」という会社についての話を聞いていたものの、話を伺ううちに、実は「なんでも創れる屋」であることが解ってきたのだ。

具体的には「決まったものを作る」会社」ではなく、「どんなものであっても、クライアントの要望に沿って創り上げていく会社である」というところ。樹脂や金属、ゴムなどどんな素材であっても「試作部品を創ること」に挑戦し、それを叶えてきたのが同社なのだ。

「実は、最終的に何に使われるのかは、私達にも知らされていないのです」と所工場長。メーカーなどから依頼があるそうだ。厳重な秘密保持契約に基づき、コツコツとこれまで世の中に無かった部品を創り上げるのが、同社のミッション。そんな同社は、社会を支えるものづくりを更に支える、“縁の下の、さらに縁の下の力持ち”と言えるだろう。

強みは、高度な技術に裏打ちされた、対応力と提案力。
所工場長に“御社の強みや、独自のノウハウはなんですか?素材によって、製作過程に違いはありますか?”などの質問をぶつけると、「樹脂の場合、どうしても『ソリ』などができてしまいます。逆に金属の場合は、『熱による膨張』などを加味して創り上げる大変さがあります」など、専門領域の話を、門外漢の私にもわかりやすく解説しながら、教えてくださった。特に“技術の話”になると、所工場長の目が輝く。ものづくりの魅力が、所工場長のお話をしてくださる際の熱量から伝わってきた。

そんな同社が強みとしているのが、対応力と提案力。時には新素材が持ち込まれることがあり、新素材の特性などを見極めながら作業を進めることも。クライアントが、同社の持つ“高い技術力”に信頼を寄せている証の一つだと感じた。

私たちのできることで、もっとたくさんの会社の課題を解決したい。
所工場長に将来の展望を聞くと「どんな要望にも応えられる対応力や、素材の特性などを熟知しているからこその提案力が私たちの持ち味。どんな素材からでも部品に仕上げていく技術力を用いて、これまで取引がなかったような、幅広い層の企業とのお付き合いが始まるとうれしいと思っています」と。“難易度の高い試作部品を創れるところを探している”企業にとって、最高のパートナーになれる会社だと感じた。

「私が入社した頃は、現役のマシンでした。20年前までは普通に使われていたんですよ」と、懐かしそうにものづくりの機械を紹介してくれた、所工場長。今では、効率的な工業用電動マシンで製作をしているとのこと。

現在使われている、ハイスペックな工業用電動マシン。効率的に試作部品づくりに挑戦できる。

 

【会社情報】
株式会社プラスワン
◎本社・大阪府守口市大日町4-52-12
◎工場・大阪府寝屋川市点野1-20-3
TEL/072-839-2830