こんにちは。元某大手百貨店で美容部員をしていた経験のある、美容ライターの北口ちかこです!今回は、“なぜ、インバウンドが盛り上がっているか?”を、書きたいと思います。

■インバウンドが、とても盛り上がってますね!
近年、外国人の観光客は増加。美容部員としても、お客様が増えることは、うれしい限り(とはいえ、実際は、大変なことも多いですが笑)。中でも百貨店にはアジア系の方々がズラリ。“大量に日本の化粧品を買ってくださる”という状況が続いています。でもよく考えると、中国や韓国、台湾などアジア諸国でも「日本の化粧品は売られているはずでは?」と思いませんか。それなのに、彼ら・彼女らは大勢でわざわざ来日して、購入してくれるんです。

なお、彼ら・彼女らの情報源はインバウンドの情報源は中国版のTwitterと言われる『微博(weibo/ウェイポ)』です。中国の有名な女優が「ここの〇〇が良い!」とつぶやいてから急激に売れるようになったという事例があります。他にも独自の情報源があるようで、SNSなどを使って情報交換をしているとのことでした。

■なぜ、日本に百貨店に来てくれるのか?
私が働いていた百貨店(私が勤めていたのは化粧品メーカーですが)も海外のお客様が多く、一番人気の化粧品は「在庫がある分だけちょうだい!」と、全部購入してくださいました。うれしい悲鳴なのですが、何人も来たら大変なことに…。そこで各メーカーは、購入数に制限を設けることにしたんです。私のメーカーでは一つの商品は一人5つまで、というルールを設定。今考えると、商機を逸する機会ロスだと感じますね。

接客中、彼ら・彼女らに「なぜ化粧品を購入するために来日する?」と聞いたことがあります。その理由は大きく2つ。【日本で作られているものが欲しい】【インバウンド用の割引がある】でした。

■日本で作られているものが欲しい!
海外のお客様は日本製というだけでなく、“日本で作られている製品”が好きです。生産国が海外の製品は、通販などで安く売られていますが、来日されるお客様は「自ら日本に来て、百貨店で購入すること」のこだわります。中でも百貨店はさらに、信頼のある売り場だそうです。彼ら・彼女らに聞くと「日本で作られたモノを、日本で買うと安心だ」と話してくれました。「自分たちの住んでいる国のモノや情報は信用できない」ことが、日本の百貨店での“爆買い”につながっているんです。

■インバウンド用の割引がある!
海外のお客様は百貨店の株主カードを使い、その割引で化粧品などを購入する人がほとんど。しかし、株主カードに記されているのは日本人の名前。それを出して使う人が明らかに外国人であれば“別人だ”とすぐにわかりますよね?これには、百貨店側も困り、海外のお客様に対して「株主カードの使用禁止」をルール化しました。これに対して、作られたのが「インバウンド用の割引カード」。私の百貨店では5%OFF・7%OFF、大きなものではなんと“10%OFF”という割引カードもありました。

■大爆買いの正体は、バイヤー
個人で“爆買い”をしてくださるお客様もおられますが、「在庫を全部頂戴!」というレベルの爆買いのお客様の正体は、実はバイヤーです。バイヤーは2~4名のグループで来店されるので、すぐにわかります。バイヤーは、祖国に帰って、仕入れた商品を販売。一度に大量購入すれば、割引と免税で安くなるので来日して化粧品を購入するのです。

──以上、百貨店にある化粧品現場の、インバウンド事情についてお伝えしました!なお、バイヤーは「日本で購入した証明」としてレシートの写真を撮影したり、店舗の様子をムービーで撮影していました。商魂たくましい笑

【美容ライター・北口ちかこ】

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